2015年8月9日(日) キリストの十字架と復活の福音

 おはようございます。新居浜教会の西田三郎です。
 聖書には次のような言葉があります。
 「キリストが、聖書に書いてあるとおりわたしたちの罪のために死んだこと、 葬られたこと、また、聖書に書いてあるとおり三日目に復活したこと、ケファに現れ、その後十二人に現れたことです」(1コリント15:3〜5)

 これはパウロの言葉です。パウロはここで「福音」の内容を語っています。福音は、幸福の福に、便りを意味する音信の音と書きます。読み方は「ふくおん」ではなく「ふくいん」と読みます。もともとは中国語の聖書にあった言葉です。

 パウロはここで内容を語る前に、福音は「わたしも受けたものです」と語っています。それは「福音」という言葉がパウロ独自の言葉ではない、ということです。パウロより前に福音を伝えたキリストの弟子たちが用いた言葉です。

 キリストにはペトロを初めとする弟子たちがいました。弟子たちはイエスがエルサレムで逮捕され、裁判にかけられ、十字架に架けられ、実際に墓に葬られたことを見ました。イエスは十字架の死から三日目に復活して弟子たちに現れました。弟子たちは神の霊を受けて、キリストの十字架と復活の出来事を「福音」として全世界に伝えました。

 このように「福音」は復活したキリストの出現を経験した弟子たちの証言です。そしてパウロはキリストの弟子たちの教会からこの福音を受け継いだのです。

 福音の内容については、パウロはまず「キリストが十字架でわたしたちの罪のために死んだ」と語っています。キリストが十字架につけられて死なれたという事実を「わたしたちの罪のために死んだ」と意義づけしています。
 キリストはわたしたちを、神に背いた結果である罪の支配から解放し、神のもとに連れ帰るために死なれたのです。この「キリストが十字架でわたしたちの罪のために死んだ」という言葉が「十字架の言葉」です。この十字架の言葉でキリストは「わたしはあなたのために死んだ」と語ってくださいます。これは神様からの愛のメッセージです。

 福音の内容の二つ目は、十字架で死なれたキリストが「三日目に復活された」ということです。このキリストの復活は単なる蘇生ではありません。キリストは霊の体に復活されました。このキリストの復活は、キリストを信じる者がやがて復活することを保証する「初穂」と言われています。「初穂」とは収穫の初物のことで、その後のすべての収穫を約束するものです。霊の体への復活はすべて信じる者のための神の救いの業です。

 神様は世の終わりには信じる者すべてを霊の体に復活させてくださいます。キリストはその神の救いの業の第一番目です。キリストが霊の体に復活されたように、福音を信じる人もこの霊の体に復活するのです。罪の赦しと霊の体への復活がキリスト教の救いです。そして、私たちの人生の全ての問題の解決がここにあります。

 福音は信じる人を救いに至らせる神の力です。福音は十字架の言葉であり、信じる人を罪と死の支配から解放します。福音は神様からの愛のメッセージであり、信じる人には聖霊という神の力が与えられます。聖霊は新しい命であり、信じる私たちが神の愛によって生きるように、私たちを造り変えくださいます。
 キリストの十字架と復活という福音の言葉をしっかりと受け止めていただきたいと願います。