2017年11月5日(日) キリストは偉大なお方

 おはようございます。香川県坂出市で牧師を務める、吉田崇です。
 今からちょうど500年前、キリスト教会でとても大きな出来事が起こりました。「宗教改革」というものです。この出来事は教会の外にも大きな影響を与え、学校の世界史の教科書でも必ずといっていいほど取り上げられてきました。

 では「宗教改革」とは、どんな出来事だったのでしょうか。それは今から500年前の1517年10月31日、ドイツでルターという方が、当時のカトリック教会に対する抗議文を発表したことから始まりました。ルターは、当時のカトリック教会は救い主キリストをちっぽけな存在に縮めてしまっているのではないか、と訴えたのです。

 当時のカトリック教会は、「人間が救われるにはキリストのお働きも必要だけど、人間の側でも聖母マリアに祈るとか、免罪符を買うなどして功徳を積むことが必要だ。」と説いていました。
 それに対してルターは、「人間が罪から救われるために必要なことは、すべてキリストが獲得してくださった。そして救われるために必要なものはキリストが私たち一人一人に十分に分け与えてくださる。だから人間の側は、イエス様を救い主として信じるだけでよい。」と訴えたのです。

 また当時のカトリック教会は、政府が教会に刃向かうことを恐れて、政府を教会の下に置いて押さえ込もうとやっきになっていました。それに対してルターは、「キリストは政府の上にもまことの王として立っておられる。キリストは教会も、政府も、両方ともその手のうちに収めておられる偉大なお方なのだ。だから教会は、政府を是が非でも教会の下に置こうとする必要はない。」と訴えたのです。

 当時のカトリック教会の主張は、当時の人々の頭に、ある意味すんなりと収まりやすかったかもしれません。けれどもちっぽけな人間の頭に収まってしまう程度の神様では、大きな期待をかけることも難しいのではないかと思います。

 ルターは神の言葉・聖書を読み直し、神様は人間には量り尽くせないほど偉大なお方であることを知りました。だからこそ、神様はどんなに深い罪の泥沼からでも私たち人間を救い出すことができる、どんなにこの世の闇が深くても、まことの光を照らして闇を破ることができる、量り尽くせない愛と憐れみを私たちに注ぐことができると信じたのです。そしてこの偉大な神様をこそみんなに知って欲しいと、宗教改革を始めたのです。

 この番組をお聞きのあなたも、この偉大な神様、偉大な救い主キリストを受け入れてくださいますように、心からお祈りしております。