2018年1月28日(日) 人生のペナントレース

 おはようございます。忠海教会の唐見敏徳です。
 早いもので、今日は1月最後の日曜日です。今回の放送で私のメッセージは終わりになります。短い時間ですが、どうぞ最後までお付き合いください。

 もし、ちょうどこれからの時期、四国といえば何を思い浮かべますかと問われたら、プロ野球の春季キャンプと答えるかもしれません。最近は沖縄と宮崎に集中していますが、私の中には四国は春季キャンプが行われるところというイメージがあります。公式戦が始まるのはまだ当分先のことですが、どのチームもリーグ優勝、日本一を目指してキャンプでトレーニングを始めるわけですね。

 現役の選手たちがキャンプでトレーニングをしているとき、プロ野球の解説者たちもキャンプ場を訪れます。その様子を視察して、戦力を分析して、ペナントレースの順位を予想します。解説者もいろいろで、中には現場に足を運ぶ必要はないのではと思われるくらい、常に自分の出身チームを上位に予想する方もいたりします。そして、実際にペナントレースが終わってプロの解説者たちの順位予想を振り返ると、野球好きな方は御存じだと思うのですが、だいたい外れているんです。さて、今年はどのチームが優勝するのでしょうか。

 前置きが少し長くなってしまいました。ここからが本題です。番組をお聞きの皆さんに質問します。もしあなたの人生をプロ野球のペナントレースにたとえると、長いシーズンが終わるとき、あなたは何位だと予想しますか。優勝できると予想できますか。

 聖書の中に、当時のギリシャ・ローマ世界で行われていた競技を使って、信仰者の人生について語っているところがいくつかあります。
 たとえば使徒パウロが書いたコリントの信徒への手紙一には、「あなたがたは知らないのですか。競技場で走る者は皆走るけれども、賞を受けるのは一人だけです。あなたがたも賞を得るように走りなさい。競技をする人は皆、すべてに節制します。彼らは朽ちる冠を得るためにそうするのですが、わたしたちは、朽ちない冠を得るために節制するのです。」とあります。

 これらの個所から、人生のペナントレースの行方について聖書が私たちに教えていること考えるならば、それは優勝だと私は理解しています。もちろん、長いシーズンの間には負けることもありますし、ケガをすることもありますし、スランプに陥ることもあります。けれども、イエス・キリストを信じる信仰者が最後の最後に受け取るのは勝利の栄冠だと聖書は教えています。

 そんなことを言っても、これから先どうなるか誰にもわからないはずだ、それなのにどうして必ず勝利するといえるのか、と思われるかもしれません。開幕前の順位予想と同じで全然あてにならないのでは、と言われるかもしれません。
 確かに、今わたしがお話ししていることは、プロ野球の順位予想程度の説得力しか持っていないかもしれません。繰り返しになりますけれど、信仰者の人生は、その途中にいろいろな問題に直面するとしても、最後は勝利で結ばれるとお伝えしたい、主イエス・キリストを信じる信仰にはそれほどの力があることをお伝えしたいのです。