2017年4月11日(火) ほほえみBOX-ちょこっとことばのレッスン(12)

 いつも話し方レッスンの集いは賑わいます。「言葉と人間関係」「子育ては言葉から」「婚活も話が弾まないと…」などなど話し方のレベルアップは誰もが願うことの一つです。あなたもオンリーワンのベストヴォイスを…。神様からいただいたこの身体は楽器です。どんなふうに奏でて生きていますか?
 私も健やかに声が出ないと大変なのですが今日はちょっと鼻声で…スミマセン。

 さて、今年から私たちの働きは50周年を迎え、日本キリスト改革派教会のメディア伝道局として新たに出発しました。86歳の石丸新先生(引退教師)は今も各地で日曜日に説教されています。50年前にラジオ伝道が始まったころ、先生の聖書朗読やメッセージの番組があり、その力強く響き渡る凛としたベストヴォイスを聴きました。
 今も忘れることはできません。その瞬間、聖書が私の心にしっかりと刻まれたのです。箴言15章33節「主を畏れることは諭しと知恵。名誉に先立つのは謙遜」。その当時は口語訳聖書でしたが…。

 石丸先生は「パブリックスピーキングとしての説教」(1990年・聖恵授産所出版・現在は「聖恵会」)の著者。最初に「ことばは永遠の課題」と記され、(1)重い任務、(2)公のわざ、(3)説教者の姿勢、(4)説教の要件、(5)表現上の工夫、(6)話し方の工夫、(7)講壇での態度、(8)原稿の準備と黙想、(9)日常の備え、となっています。この本は、日曜日に講壇で説教をされる先生に向けて書かれていますが、私たちも読みながら「言葉について」多くの気づきを与えられます。
 「心に届き、心に沈み、心にしみる表現は、つまるところ、話す人の在り方に発するものでしょう。(P102・17「心に届く表現」)。「言葉を磨く」その一歩に色々なヒントを与えてくださいました。私たちは神様の作品(エフェソ2:10)。神様が私たちの心の目を開いてくださると驚きの世界が広がっていきますね。  熊田なみ子