2009年1月14日(水)創世記7章 主の御手によって裁きの水から救われる


まさにこの日、ノアも、息子のセム、ハム、ヤフェト、ノアの妻、この三人の息子の嫁たちも、箱舟に入った。彼らと共にそれぞれの獣、……、命の霊をもつ肉なるものは、二つずつノアのもとに来て箱舟に入った。……主は、ノアの後ろで戸を閉ざされた。(創世記7:13-16)

 洪水は40日間地上を覆いました(17節)。地のすべての生き物は消し去られました。神の義と人の罪とは水と油のように相容れません。罪のきよめにおいてあいまいさは残されませんでした。神の裁きの水は恐るべきものでした。しかし、箱舟の中は平和で、安全でした。

 7章16節は注目すべき御言葉です。ノアと、神が選びたもうたすべてのものが箱舟に入ると、神がご自身のみ手をもって箱舟の戸を閉ざされたというのです。戸の向こう側は審判であり、こちら側は救いです。その境界は、神の恵みの御手によって確定されました。ノアもまたアダムの罪ゆえに滅びるべき者でしたが、神は彼を救いへと選んでいてくださいました。私たちも同じです。

 箱舟は贖い主イエス・キリストの教会をあらかじめ指さしています。教会につらなる者たちを、神は御手をもって守ってくださいます。神が私たちのすべてを握っていてくださいます。それゆえに私たちは、いっさいを神にゆだねて生きます。「正しい者は信仰によって生きる」(ガラ3章11節)のです。