2009年1月29日(木)マタイ9章 罪を赦してくださるキリスト


「『あなたの罪は赦される』と言うのと、『起きて歩け』と言うのと、どちらが易しいか。人の子が地上で罪を赦す権威を持っていることを知らせよう。」そして中風の人に「起き上がって床を担ぎ、家に帰りなさい」と言われた。その人は起き上がり、家に帰って行った。(マタイ9:5-7)

 友人たちは、寝たきりの中風の人を床に寝かせたまま、主イエスのもとに連れて来ました。ルカによる福音書によれば、群衆で前に進めず、屋根に登り、病人を床ごと群衆の真ん中につりおろします。主イエスは、その人たちの信仰を見て、中風の人に罪の赦しを宣言されました。

 そのとき、律法学者は、主イエスのこの宣言を、神への冒とくと見なしました。なるほど、罪を赦すことがおできになるのは、神だけです。それを主イエスがなされたのですから、主イエスをたんなる人であると見なせば、この行為は冒とく罪です。

 しかし、主イエスは、神です。8-9章は、主イエスの神としての御業を次々と描き出します。重い皮膚病をいやし、百人隊長のしもべをいやし、湖の嵐を静め、悪霊を追い出しました。これらの奇跡以上に、主イエスが神の権能をもっていることをあらわす御業が、罪の赦しの宣言です。

 主イエスは、ご自分に近づく者の信仰を見て、律法学者から非難されようとも、神の権能をもって、この地上で罪を赦してくださいます。この主のもとに近づく者は、幸いです。