2009年4月20日(月)エゼキエル6章 山と丘の偶像


イスラエルの山々よ、主なる神の言葉を聞け。
主なる神は、山と丘、川と谷に向かって、こう言われる。
わたしは剣をお前たちに臨ませ、聖なる高台を破壊する。(エゼキエル6:3)

 イスラエルの民がヨシュアに率いられてカナンに入ったとき、そこには、山や丘などに祭壇が設けられ、神々への礼拝がささげられていました。バアルやアシュトレト等は、自然を支配し豊饒をもたらすと信じられていた神々です。

 イスラエルの人々は、初めのうち、これら異教の礼拝所において天地の造り主なる神、主を礼拝しようとしました。しかし、時の経過と共に、主への信仰と異教の信仰が混ざり合うようになり、ついには、唯一のまことの神への信仰を失うまでに堕落してしまったのです。そのため、主は今、このように偶像礼拝所と化してしまった「聖なる高台」をきよめ一掃しようとされるのです。

 今日の日本においても、山や丘に行けば、神社があって、山の神、海の神が祭られています。しかし、問題は、教会のなかの世俗的発想、自分の腹(欲)を神とする心のなかでの偶像礼拝、神以上に富に依存する弱さです。主こそ、生活のすべての必要を豊かに満たしてくださる天地の造り主、摂理の神です(ハイデルベルク信仰問答27参照)。この信仰にしっかりと立ちたいものです。