2009年5月22日(金)ヤコブ4章 もっと神に近づこう


神に近づきなさい。そうすれば、神は近づいてくださいます。罪人たち、手を清めなさい。心の定まらない者たち、心を清めなさい。悲しみ、嘆き、泣きなさい。笑いを悲しみに変え、喜びを愁いに変えなさい。主の前にへりくだりなさい。そうすれば、主があなたがたを高めてくださいます。(ヤコブ4:8-10)

 主イエス・キリストが伝道活動を始められたときの第一声は、「時は満ち、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい」でした(マコ1章15節)。「悔い改めて」とは、神へと心の向きを変え、神のもとに帰ることです。主イエスは、そのことを人々に呼びかけておられます。

 ここでの「神に近づく」とは、悔い改めて、神のもとに進んで立ち帰ることです。そのとき、神もまた「近づいてくださいます」。これは、慰め深い約束です。神は、神に近づく私たちを受け入れてくださいます。聖なる神が、ご自分の方からも、汚れた私たちへと近づいてくださいます。神は、キリストによって、この約束を確かに実現してくださいました。

 「神に近づく」とは、近づいてくださる神とお会いする備えをすることです。その際、神以外のことで喜んでいる自分に戸惑い、愁いが心に宿ります。罪と汚れに馴染んでいる自分への悲しみがわき溢れます。しかし、そのとき、こんな私たちに愛をもって近づいてくださる神を喜ぶことができます。神が、私たちの心をご自分へと高めてくださるからです。