2009年7月1日(水)創世記35章 契約と約束の土地


「わたしは、アブラハムとイサクに与えた土地をあなたに与える。また、あなたに続く子孫にこの土地を与える。」(創世記35:12)

 エサウは、頼むに足ると思えるほどの豊かな財産を手にして、カナンの地を離れて住みましたが、ヤコブはカナンの地に固執しました。それが神の約束の土地だったからです。

 全世界の救い主であるキリストが来られる以前の古い時代、カナンの地は、たしかに、神の祝福を鮮やかに味わうことのできる特別の土地だったのです。

 神はヤコブに再び現れ、この土地を与えるとの約束を新たにしてくださいました。ヤコブは、そこに記念碑を立て、そこを、ベテル(神の家)と名づけました。この土地は、神の家が置かれ、神を親しく礼拝できるすばらしい土地だったのです。

 地上の土地を与えることが、神の約束の究極目的ではありません。大切なことは、神が共にいてくださり、神と共に歩み、親しく神を礼拝できる恵みを与える、ということでした。

 この恵みはキリストによって完成されました。今や、いつでも、どこでも、どの民族でも、キリストを信じる人と神は共にいてくださり、共に歩んでくださいます。礼拝を献げつつ、この恵みを享受したいのです。