2009年7月5日(日)詩編24編 むなしさに心奪われることなく


むなしいものに魂を奪われることなく
欺くものによって誓うことをしない人。
主はそのような人を祝福し
救いの神は恵みをお与えになる。(詩編24:4-5)

 「地とそこに満ちるもの、世界とそこに住むものは、主のもの」(1節)です。私たちは、天と地と海、すべてをお造りになった方を信頼して生きています。その方が、私たち自身をも今この世に生きるものとして造ってくださり、そればかりか、この方を信じて生きる信仰者として新しく造り変えてくださいました。

 祈りの中でそのことにゆっくりと思いをめぐらすとき、私たちはこの方への信頼を新たにすることができます。また、この方に安心してすべてを委ねてよいのだということを、確認することができるでしょう。私たちの心は、青空のように澄みわたります。ことさらに力んで誓いを立てては、やがてくじける、そんな悪循環からも解放され、本当に広々とした命の世界へと連れ出されます。

 ふとした瞬間に、むなしさを感じることがあるかもしれません。また、むなしいと知りつつもそれから離れられないこともあります。しかし、その思いに心が奪われることはありません。むなしいものから解放され、「主を求める人…御顔を尋ね求める人」(6節)は、幸いです。