2009年7月23日(木)使徒9章 神の選んだ器


すると、主は言われた。「行け。あの者は、異邦人や王たち、またイスラエルの子らにわたしの名を伝えるために、わたしが選んだ器である。」(使徒9:15)

 サウロの回心を短く表現すると「まさかの起用」です。サウロは、キリスト者を迫害する凶器と化した恐ろしい男です。脅迫、殺害をたくらみ、仲間にも同じ事を要求し、男女かまわず縛り上げる、中途半端が嫌いな人間です。彼はステファノの殺害にも関わっていました。

 神は、このサウロを主イエスの福音を告げ知らせる器として起用します。復活の主の声を直接聞いたサウロは三日の間、死んだようになりました。目が見えず、食欲もなくし、暗闇の中で自身を見つめ直します。今までの力を全て失ったのです。

 聖霊で満たされた彼は、目が見えるようになり、元気になりました。主イエスは、命を脅かす者から命を支える者へと、彼を変えてしまいました。ユダヤ教という一つのことに自分を焼きつくすほど真剣に、熱心に取り組んできた彼を、主は福音伝道の器として起用します。

 神は、今も「まさかの起用」を計画しておられます。神の器として選ばれている人たちが、時が来れば用いられるように備えられています。選びの器のために祈りましょう。