2009年9月8日(火)エゼキエル37章 平和の契約、永遠の契約


「わたしは彼らと平和の契約を結ぶ。それは彼らとの永遠の契約となる。わたしは彼らの住居を定め、彼らを増し加える。わたしはまた、永遠に彼らの真ん中にわたしの聖所を置く。」(エゼキエル37:26)

 「平和」(シャローム)は、安全や物質的繁栄という形での祝福一般を指す場合もあります。しかし、ここでは、神の民は、ユダとイスラエルとの対立を解かれ、以後二つに分かれることはないという和解による平和です。この課題は、新約聖書においては、ユダヤ人と異邦人とが一緒になった教会生活へと展開します。

 さて、対人関係へと広がる平和の核心にあるのは、やはり、神との関係における平和です。人の罪が、神との間に敵対関係を生み出し、人は神との間に平和な関係を築くことができませんでした。しかし、神はご自身の決断により、かつてはイスラエルの民を御自身との平和な関係へと招いてくださいました。

 「神との関係が平和である」、これが私たち人間に平安、平和を生み出す源です。神は悲しんでいる民たちに「わたしの住まいは彼らと共にあり、わたしは彼らの神となり、彼らはわたしの民となる」(27節)と語って、赦しと、平安、平和を約束されました。今や、その平和は、イエス・キリストを信じる者たち皆に与えられています(ロマ5章1節)。