2009年9月19日(土)マルコ1章 福音の初め


神の子イエス・キリストの福音の初め。(マルコ1:1)

 マルコは福音書を「神の子イエス・キリストの福音の初め」と書き出しました。イエス・キリストの福音というのは、主イエスが教えたことやなさったことだけでなく、主イエスという福音、つまり、主イエスが福音そのものであるということです。

 ギリシア語原文では、最初に「初め」という言葉があります。創世記の最初の言葉も「初め」という言葉です。その場合の「初め」というのは、今存在している天地万物の発端に、神の働きがあったことです。同じようにマルコは、今福音に生きている私たちの始まりとして、キリストを紹介したかったのです。また、冒頭から主イエスは「神の子」と説明されています。これは、読者が主イエスを神の子であることを理解して、自分でもそのように告白できることを願ってのことです。

 私たちは、マルコ福音書を通して、このようなイエス・キリストが今も復活して生きて働いておられるということを示されます。マルコ福音書は、まだ初まりであり基礎です。主イエスの御業は、今も続いています。その初めに思いを向けましょう。