2009年9月21日(月)士師1章 ヨシュアの死後


ヨシュアの死後、イスラエルの人々は主に問うて言った。「わたしたちのうち、誰が最初に上って行って、カナン人を攻撃すべきでしょうか。」(士師1:1)

 士師記1章は「ヨシュアの死後」という言葉で始まっています。これは、ヨシュア記の「主の僕モーセの死後」という書き出しと似ています。しかし、一方、ヨシュア記では、神はモーセの後継者ヨシュアに直ぐ語りかけておられます。他方、士師記では「わたしたちのうち、誰が最初に攻撃すべきでしょうか」(1節)という民の問いかけが続いています。

 神は、この問いかけに対して、「ユダが上れ。見よ、わたしはその地をユダの手に渡す」(2節)とお答えくださいます。ヨシュアは死んでも、神ご自身がイスラエルの指導者であることに変わりはありません。

 神の導きはありますが、ヨシュア記と違い、イスラエルの民は、敵が強かったこともあり、完全には追い出しませんでした(19、21節等)。今後の戦いの困難さを予期させます。そのなかで、神は必要に応じて多種多彩な士師を起こしてくださいます。モーセやヨシュアという卓越した指導者がいなくても、イスラエルは神に導かれて歩みます。私たちも偉大な指導者がいなくなったと嘆くことなく、主のために戦いましょう。