2009年9月26日(土)マルコ3章 安息日の回復


イエスは手の萎えた人に、「真ん中に立ちなさい」と言われた。そして人々に…「安息日に律法で許されているのは、善を行うことか、悪を行うことか。命を救うことか、殺すことか。」…その人に、「手を伸ばしなさい」と言われた。伸ばすと、手は元どおりになった。(マルコ3:3-5)

 安息日に癒やしを行ったというので、ファリサイ派の人びとは主イエスを殺そうと考え始めました。しかし、本来、安息日というのはどういう日なのでしょうか。

 主イエスは手の萎えた人に「手を伸ばしなさい」と言われました。すると手は元どおりになったと記されています。「元どおりになる」というのは、「本来の状態に戻る」という言葉です。これは、神の民が本来の状態に戻るということを象徴する出来事だったのです(マコ9章12節、使1章6節「建て直し」)。

 つまり安息日は、神の民が本来の状態に戻れる日なのです。神の民が、主のもとに一つに集められ、癒やされ、祝福を受け、神を賛美する、そういうときなのです。それが完成するのが、終末の時です。

 新約時代になり、安息日は日曜日の主の日になりました。主の日ごとに私たちは、終末の時に実現する完全な回復を仰ぎみることができます。そして、神の民としての本来の姿に戻されつつあることを味わうのです。回復は、私たちのうちにすでに始まっているのです。