2009年10月29日(木)マルコ14章 美しいことをしてくれた


イエスは言われた。
「するままにさせておきなさい。なぜ、この人を困らせるのか。わたしに良いことをしてくれたのだ。…この人はできるかぎりのことをした。つまり、前もってわたしの体に香油を注ぎ、埋葬の準備をしてくれた。」(マルコ14:6-8)

 キリストの福音を宣べ伝えるうえで、省くことができない物語がここにあります(9節)。食事の席で、ひとりの女性が十字架を前にした主イエスの頭に、高価な香油を注いだのです。周りの人たちから見れば異常で、もったいないとしか言いようがない行為でした。

 けれども、主イエスは彼女を「良いことをしてくれた」と喜んでくださったのです。「良いこと」とは、「美しいこと」と訳すことができる言葉です。人間の本当の美しさとは、いのちを献げてまでもこのわたしを愛してくださる主に、精一杯の感謝と愛を表わすことです。時に私たちは、主のためにと思ってしていることが、不安になり虚しさを覚えることもあるでしょう。「そんなことをしても無駄だ」という声が聞こえてくることがあるかもしれません。

 しかし、その時にこそ、「美しいことをしてくれた、ありがとう」と言ってくださる主の声を聞きましょう。失敗や罪を重ねてしまう私たちですが、いつも十字架の主が共にいてくださいます。あなたが美しく生き抜くことができるために。