2009年12月3日(木)ユダ キリストが来られる


神の愛によって自分を守り、永遠の命へ導いてくださる、わたしたちの主イエス・キリストの憐れみを待ち望みなさい。(ユダ21)

 この手紙の著者は、主イエスの実弟ユダです。兄ヤコブと共に地上にあった主イエスとは長く寝食を共にしました。主イエスがいかに聖なる正しい生き方をされたかをよく知っていた人物です。そのユダが、自分と主との特別な関係を誇ることなく、ひたすら主の僕として(1節)、主に喜ばれる教会となるように、偽教師と戦っています。

 特に当時は、罪の赦しを曲解して自由気儘な生活をよしとする偽教師たちがいました。偽教師に心ひかれる信徒が、生まれようとしています。それに対して、ユダは、そのような不信心な生き方をする者には必ず神の裁きが下るということを、旧約聖書を引き合いに出して(7節)、必死で訴えています。

 キリストがこの世に来られたのは、私たちを罪と滅びから救い出すためです。そのキリストは、必ず、世の終わりに再臨されます。その時は、「すべての人を裁くため」(15節)です。このことを知ればこそ、その日までに、神の裁きを軽んじる人に、悔い改めが与えられることを切望し、自らの襟を正しましょう。