2009年12月4日(金)2コリント1章 苦難の中の慰め


神は、あらゆる苦難に際してわたしたちを慰めてくださるので、わたしたちも神からいただくこの慰めによって、あらゆる苦難の中にある人々を慰めることができます。(2コリント1:4)

 人生に困難や労苦はつきものです。特に、私たちが信仰の道を歩むとき、幾多の苦難に直面することになります。歴史のなかでは、多くの信仰者が、パウロが経験したような激しい迫害(8-9節)と向き合いました。

 そのような苦難や試練に遭うとき、私たちはともすると心が萎えくじけそうになります。試練は、私たちの弱さをあぶり出します。しかし、そのなかで、私たちの弱さをご存じである神は、聖霊によって、確かな慰めと励ましを与えてくださいます。
 また、苦難のなかでこそ、主の苦しみを担う意味を学ぶことができます。そして、共に苦しみを担い合う教会の交わりの豊かさを体験します。実は、苦難のなかでこそ、私たちは、共同体として強くされていきます。

 慰めは、英語ではcomfort(「共に」+「強い」)です。実際に強くしてくださる方が共にいてくださるとき、私たちは慰められます。そして、弱い私たちは、苦難のなかにいる他者を慰め励ますことができるほどに、強くされていきます。主の慰めを受けたのですから、主の慰めを与える器として、用いていただきましょう。