2009年12月9日(水)出エジプト1章 苦難の中での神の計画


しかし、虐待されればされるほど彼らは増え広がったので、エジプト人はますますイスラエルの人々を嫌悪し、イスラエルの人々を酷使し、粘土こね、れんが焼き、あらゆる農作業などの重労働によって彼らの生活を脅かした。彼らが従事した労働はいずれも過酷を極めた。(出エジプト1:12-14)

 ヨセフの人生を見ると、まさに人生の山と谷をはっきりと見ているように、波乱万丈の人生だったことがわかります。しかし、そのようなヨセフの人生のなかに、ヨセフとイスラエルの民を確実に導いておられる神の摂理の働きを見ることができます。

 その一個人の人生が、12人の兄弟の人生に発展し、さらに70人の大家族にまで発展します。そして、その70人の大家族が、今度は200万人以上の大民族を形成するまでに発展する姿を、この出エジプト記に見ることができます。それを裏付けるかのように、今日の個所はイスラエル民族が、どのようにしてその人数が増えたのかを、何度も伝えています。これもまた、豊かな神の御手によるものです。

 このなかで、エジプトの王は、とても過酷な試練をイスラエルの民に与えました。このような試練がなかったならば、イスラエルはエジプトの生活を捨てて、カナンに向かうことはなかったはずです。神は、耐え難いと思われるような試練をも用いて、神を愛する者に対して万事が益となるように、働いておられます。