2010年1月24日(日)詩編45編 花嫁の幸いを受け取るため


「娘よ、聞け。
耳を傾けて聞き、そしてよく見よ。
あなたの民とあなたの父の家を忘れよ。」(詩編45:11)

 詩編45編は、王の結婚式のために書かれた愛の歌(1節)です。戦いに勝利する王がたたえられ、外国から迎えられて花嫁となる王妃の着飾った姿が美しく描かれます。

 キリスト者たちはこの詩編を、単なる王ではなく、王であるメシア、油注がれた者キリストについて書かれたものと解釈してきました。ですから、私たちは、この詩編からキリストの結婚式の様子を読み取ることができます。キリストの花嫁とは、私たち教会です。王妃となる花嫁は、素晴らしく着飾っています。「晴れ着は金糸の織り、色糸の縫い取り」(14、15節)です。民は贈り物を携えて、花嫁が顔を向けてくれるのを待っています(13節)。

 「あなたの民とあなたの父の家を忘れよ」(11節)とは、真の神を知らないところからやって来た外国の花嫁に対する戒めです。自分の願望を満たすためだけに拝んできた神々を捨て、キリストを主としてひれ伏し、従う生き方が命じられます。それによって、王妃は、素晴らしい幸いを受け取る手を差し出し、王は彼女の手をしっかりと握りしめます。