2010年1月27日(水)出エジプト18章 疲れ果てないために


モーセのしゅうとは言った。「あなたのやり方は良くない。あなた自身も、あなたを訪ねて来る民も、きっと疲れ果ててしまうだろう。このやり方ではあなたの荷が重すぎて、一人では負いきれないからだ。」(出エジプト18:17-18)

 モーセは民の間で起こる事件を、一人ですべて裁いていました。彼はどうも仕事を人に任せることが上手ではなかったようです。そのため、人びとは一日中モーセの判決を待って並ばなければなりませんでした。モーセ自身の疲れだけでなく、民の忍耐も限界に近づいていたのです。

 モーセの健康も、共同体の秩序も脅かされていました。それは目に見える急激な危機ではなかったかもしれません。しかし、疲れの蓄積は、徐々に共同体全体を不健全にしていく危険を伴っています。

 しゅうとのエトロは、その「疲れ」をモーセに警告しました。私たちもこの警告に耳を傾けることが大切です。教会の働き、伝道の働きを一生懸命することは、いつも「良いこと」と考えられます。ですから、いくらでも働きが増える可能性があります。しかしそのことによって、教会に疲れがたまっているとしたら、それは共同体の危機を招きます。

 疲れたときには、それを素直に分かち合える交わりと、助け合える新しい体制を築きましょう。それが、健やかな教会を建てるためには必要です。