2010年2月9日(火)出エジプト23章 真実を求める神


あなたは多数者に追随して、悪を行ってはならない。法廷の争いにおいて多数者に追随して証言し、判決を曲げてはならない。また、弱い人を訴訟において曲げてかばってはならない。(出エジプト23:2-3)

 法廷での訴訟において、証人はさまざまな誘惑や圧力を受けます。その証人に対する警告が、1節から3節にあります。第一は、偽りの証言を強制しようとする悪人に追従しないようにとの警告。第二は、多数者に従って悪を行わないようにとの警告。そして第三は、弱い者を曲げてかばうという逆の偏向がないようにとの警告です。

 証人がさまざまな誘惑や圧力にさらされるのは、今日も同様でしょう。利害関係のある人からの有言、無言の圧力があるでしょう。また自分の立場を守るために多数者に追随することや、また逆に弱い人に感情移入し過ぎて、真実を曲げる、ということは起こりうるものです。

 法廷の証言の場以外でも、特に他人の評価に関わる場合、今日でも、ここでの警告は適用できそうです。自己弁護のために他者を悪く言ったりせず、また、判官贔屓のために権力者を中傷せず、真実を語ることを心がけましょう。神の御前に生きているという感覚が、神の御前で語っている感覚となり、真実な言葉を語らせる原動力となることを願います。神は、常に、真実な言葉を求めておられます。