2010年2月13日(土)黙示録5章 屠られた小羊


「あなたは、巻物を受け取り、その封印を開くのにふさわしい方です。あなたは、屠られて、あらゆる種族と言葉の違う民、あらゆる民族と国民の中から、御自分の血で、神のために人々を贖われ、彼らをわたしたちの神に仕える王、また、祭司となさったからです。彼らは地上を統治します。」(黙示録5:9-10)

 苦難とは、現在の苦しみだけでなく、この先どうなるか分からない未だ来ない苦しみをも含んでいます。

 ところで、救いの御計画の全体像はまだ封印されていて、私たちには知らされていません。ヨハネは、誰が封印を解くのにふさわしいのかと激しく泣き叫びます(4節)。その問いに対して、天上の長老の一人がこの封印を解くのは小羊なる主イエスであると告げます。

 主イエスは今、天の栄光の御座におられます。しかし、よく見るとその方には、屠られた傷跡があります。十字架の痕跡です。その痕跡は、主イエスが「御自分の血で、神のために人々を贖われ、彼らをわたしたちの神に仕える王、また、祭司」とされたことを、指し示しています。

 主は、救いのご計画の遂行者であり、かつ、その告知者であり、解説者でもあられます。教会の歴史、世界の歴史が「屠られたような小羊」(6節)によって完成されます。私たちには、今、すべてが明らかになっていなくても、歴史がこの小羊を賛美する方向へと進んでいることを知るなら、ここに慰めがあります。