2010年2月15日(月)出エジプト25-31章 贖いの座


わたしは掟の箱の上の一対のケルビムの間、すなわち贖いの座の上からあなたに臨み、わたしがイスラエルの人々に命じることをことごとくあなたに語る。(出エジプト25:22)

 主は幕屋の建設に当たり、「わたしが示す作り方に正しく従って、幕屋とそのすべての祭具を作りなさい」(25章9節)と命じられました。幕屋も備品も神の命令に従って作られねばなりませんでした。

 幕屋の中心は至聖所で、そこには掟の板を納めた「箱」を覆う「贖いの座」がありました。幕屋が作られたのは、神がイスラエルの民の中に「住む」ためです(25章8節)。そして年に一度大祭司がこの至聖所に入って、この贖いの座で犠牲の血を振りかけて贖罪の儀式を行ったのです。

 贖いの座は、神が民にご自身を啓示し、語りかけてくださる場です。そして、この動物の血による贖いは、後にくるキリストの贖いの影であり約束です。それゆえ、この「贖いの座」こそ、イエス・キリストの十字架の血を指し示すものなのです。

 出エジプトの幕屋の規定は、新約の教会にも当てはまります。神礼拝は人間の企てではなく、神の指示に従うものです。神の臨在があって初めて、礼拝は成立します。神は、キリストの贖いを成就させ、今豊かに御言葉を私たちに語りかけてくださいます。