2010年3月24日(水)ダニエル12章 目覚めた人々の輝き


「目覚めた人々は大空の光のように輝き多くの者の救いとなった人々はとこしえに星と輝く。」(ダニエル12:3)

 3節の「目覚めた人々」とは、地の塵の中の眠りから目覚めた人(2節)です。地の塵とは、恥辱であり、迫害や苦難であり、死です。しかし、信仰者にとって、それらは最後ではありません。たとえ、国が始まって以来かつてなかったほどの苦難が続いても、神の民は、目覚めの希望を持ち続けます(1節)。

 ところで、眠りから覚めるとき、「ある者は永遠の生命に入り、ある者は永久に続く恥と憎悪の的とな」(2節)ります。終末の完成は、恐れを伴う裁きの確定のときでもあります。ですから、キリストの贖いこそが、祝福を受ける希望の根拠です。

 神の祝福を受けて目覚めた者は、「大空の光のように輝き…とこしえに星と輝」きます。今キリストにある私たちも、仮に苦しみのなかにあったとしても、キリストからの光を受けて輝いています。

 ダニエル書の締め括りは、「終わりまでお前の道を行き、憩いに入りなさい」(13節)です。ダニエルを導かれた神は、私たちが自分の道を最後まで全うし、憩いに入れるようにと、今も導き続けておられます。