2010年3月29日(月)ローマ5章 私たちのために死なれた王


わたしたちがまだ罪人であったとき、キリストがわたしたちのために死んでくださったことにより、神はわたしたちに対する愛を示されました。(ローマ5:8)

 今日の御言葉は、キリストが悪者たちに殺されたとは書かれていません。そうではなく「キリストがわたしたちのために死んでくださった」とあります。キリストが進んで十字架で死んでくださったのは、私たちのためであり、その私たちはまさに罪人だったのです。

 神の前に罪がない人は、一人もいません。だからこそ、主イエスの十字架において、すべての人間の罪が明らかになります。自分の内面の真っ黒な罪を見つめるには勇気がいります。実に、主イエスの十字架において、神は他人の罪でなく、このわたしの罪を示されます。それはわたしの罪を赦すためです。十字架において明らかになった罪のすべてを、主イエスはご自分の身に引き受け、十字架で死ぬことによって、人間の罪を滅ぼしてくださったのです。これこそ、私たちに対する神の愛に他なりません。

 主イエスは、神の子として罪のない方であられるので、罪の罰としての十字架を負い、罪ある人間を無罪とし、義として、平安のうちに生かしてくださいます(イザ53章5節)。