2010年4月16日(金)ヨハネ3章 永遠の命を得るため


「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。」(ヨハネ3:16)

 3章には、主イエスとニコデモというファリサイ派議員との対話が記されています。ニコデモは、主イエスが行う「しるし」は神と共にいる人でなければできないことだと、感心しました。

 そこで主イエスは、「人は、新たに生まれなければ、神の国を見ることはできない」(3節)と語ります。信仰は、風が思いのままに吹くように、聖霊なる神が個人の魂に働きかけるものです。聖霊が、主イエスの証しを受け入れさせ、神の国を霊的に、信仰で理解できるように導くのです。

 ところで、福音の神髄とも言える16節の聖句は、ときとして見落とされているのですが、新共同訳聖書の区切りによれば、主イエスがニコデモに向かって語られたものです。主は、ニコデモが新しく生まれて、神の愛に生きることを切に望んでおられたのです。

 彼が、後に十字架の主のご遺体を引き取ったとき、聖霊なる神の風は彼の心に吹いていたのでしょう。聖霊はきっと、彼を復活の出来事と遭遇させ、永遠の命の意味を示してくだったことでしょう。ニコデモに与えられた幸いが、私たちにも与えられています。