2010年5月6日(木)ヨハネ10章 わたしは良い羊飼い


「わたしは羊のために命を捨てる。わたしには、この囲いに入っていないほかの羊もいる。その羊をも導かなければならない。その羊もわたしの声を聞き分ける。こうして、羊は一人の羊飼いに導かれ、一つの群れになる。」(ヨハネ10:15-16)

 今日の御言葉は、信仰に生きる私たちに、主の恵みの神髄を語りかけます。主イエスはご自身を「良い羊飼い」と呼ばれます。ご自身の羊が危機と滅びに直面するとき、命を捨てても羊を守ってくださいます。羊が迷って群れを離れているとき、見つけ出すまで探し求めてくださいます。このように全身全霊をもって羊を守り、探し出す羊飼いこそ、真実の救い主です。

 エゼキエル書には、自分の羊を守らない羊飼い(牧者)の姿が描かれています。私腹を肥やすことに熱心で、弱いものを強めず、傷ついたものを包まず、追われたものを連れ戻さず、失われたものを探し求めることもありません(エゼ34章)。このような自分本位の牧者に、群れを委ねることはできません。

 私たちの羊飼いは、全く違います。囲いのなかで羊を守ってくださるだけでなく、さらに、囲いの外にいる失われた羊をも尋ね求めておられます。私たちは、良い羊飼いの主イエスに導かれる幸いを、まだ主と出会っておらず、偽りの羊飼いに苦しめられている羊に伝えましょう。