2010年6月9日(水)サムエル上20章 主が間におられる!


ヨナタンは言った。「安らかに行ってくれ。わたしとあなたの間にも、わたしの子孫とあなたの子孫の間にも、主がとこしえにおられる、と主の御名によって誓い合ったのだから。」(サムエル上20:42)

 ダビデとヨナタンは親友でした。二人の友情の深さは、彼らが置かれている状況を考えると、到底生じ得ないものではないか、という気がします。ダビデは神によって選ばれ、新しく王にされようとしています。ダビデが王になれば、ヨナタンが王になる道は、閉ざされます。さらに、古代において王権の交代は、前の王家全体の没落と死をも意味します。にもかかわらず、ヨナタンはダビデを守り、ダビデはヨナタンを信頼します。このように二人を引き離そうとする緊張関係のなかにあっても、二人は良い関係を固く保ち続けました。何故でしょうか。

 それは、二人が自分たちの思いに頼ったのではなく、神に頼ったからです。「主がとこしえにわたしとあなたの間におられる」(23節、42節)。二人の間で交わされたこの言葉が、それを示しています。夫婦や親子、兄弟、教会の兄弟姉妹との関係など、今日の私たちの間にも、人と人を引き離そうとする力は絶えず働いています。しかし、それぞれが、主を畏れ、主に従って歩み、「主が間におられる!」この信仰に立ちましょう。