2010年6月13日(日)箴言8章 呼びかけている知恵


知恵が呼びかけ
英知が声をあげているではないか。
高い所に登り、道のほとり、四つ角に立ち
城門の傍ら、町の入り口
城門の通路で呼ばわっている。(箴言8:1-3)

 箴言8章では擬人化された知恵が、人目につく場所で呼ばわっています。隠れた場所でひそかに語られた言葉ではありません。従って、知らなかったという言い訳も通用しません。

 この呼びかけは、その昔、神がモーセを通して語られた言葉を思い起こさせます。「今日あなたに命じるこの戒めは……遠く及ばぬものでもない。それは天にあるものではないから、『だれかが天に昇り、わたしたちのためにそれを取って来て聞かせてくれれば、それを行うことができるのだが』と言うには及ばない」(申30章11、12節)。

 パウロは、「神の知恵であるキリスト」(1コリ1章24節)を伝えています。ヨハネは、神の言であるキリストが初めに神と共にあって、万物の創造と深いかかわりをもっている、と語っています(ヨハ1章1〜5節)。

 神の知恵・言であるキリストが、私たちのところに来てくださいました。すぐ近くまで来てくださったキリストの呼びかけに耳を傾けましょう。知恵を求めて遠くに行く必要はありません。聖書を開き、教会でその解き明かしにあずかりましょう。