2010年6月29日(火)サムエル上28章 御言葉を聞けないサウルの悲しさ


サウルは主に託宣を求めたが、主は夢によっても、ウリムによっても、預言者によってもお答えにならなかった。(サムエル上28:6)

 サウル王は、シュネムに集結したペリシテの陣営を見て恐れました。しかし、主なる神は、夢、託宣、ウリム、いずれによっても、王に御心を示されません。主は、もう既にサウル王を離れておられたからです。

 そこで王は変装して、口寄せのできる霊媒師の所を訪れ、サムエルを呼び出してくれと頼みます。不思議なことに、サムエルらしき人があらわれ、ダビデの選びとサウル王の排斥を語ります(17節)。その後、口寄せの女が、気絶しているサウル王を介抱し、励ましました。今や、王が頼れるのは、主が嫌われた霊媒師のみでした。しかし、主の御言葉と異なり、彼女の言葉には力がありません。主の御声を聞くことができないことは、これほどの悲しみをもたらします。主の御声に聞き従わなかったサウルに対する主の報いは、何と大きいことでしょう。

 主の教えを愛し、その教えを昼も夜も口ずさむ人は、いかに幸いなことでしょう(詩1編1、2節)。この幸いを感謝し、ますます主の御声に聞き従う信仰に生きる生涯でありたいと願います。