2010年9月17日(金)ルカ12章 天に宝を


「自分の持ち物を売り払って施しなさい。擦り切れることのない財布を作り、尽きることのない富を天に積みなさい。そこは、盗人も近寄らず、虫も食い荒らさない。」(ルカ12:33)

 悪魔は、私たちに人前で信仰の話しをすることを許しても、心のなかでお金のことばかり考えさせ、思い悩ませ、神のことを心から閉め出します。そのようにして、神との交わりという天の宝を盗むのです。

 その手にのってはなりません。地上に蓄えられた宝は、やがて虫が食い、なくなるものです。多く与えられていても、泥棒に盗まれたら、元も子もありません。また、盗まれないように銀行に預けても、死んでしまえば、おしまいです。結局、地上の宝は、私たちに思い悩みや恐れを生み出すばかりです。ですから、金であれ名誉であれ、地上のものはいつでも手放せるように持たなければなりません。

 だからこそ、主イエスは「尽きることのない富を天に積みなさい」と言われます。これは、貧しい人びとと共に富を分け合うこと、つまり、彼らに施すことへの勧めです。自分を富ませるのではなく、貧しい人びとと富を分け合うことこそが、天に宝を積むことです。そのようにして、私たちは、神との交わりを尊びます。