2010年11月10日(水)ヨブ22-25章 神を愛する者の試練


なぜ、神を愛する者が
神の日を見ることができないのか。(ヨブ24:1)

 ヨブも神に負けてはいません。すでに希望を予感させられながらも、それをなかったことであるかのように、現在の自分の苦境ばかりを力説します。しかし、そのようなヨブに、「神に従い、神と和解しなさい。そうすれば、あなたは幸せになるだろう」(22章21節)という御言葉が示されました。

 ヨブのなかに、人間の本性が表れています。私たちは、恵みの約束は示されているのに、そんな希望はないかのごとく、現在の自分の苦しみばかりを絶対化します。神の救いに抵抗する姿です。この私たちにも、これまで以上に明確に、和解の道が示されました。

 神との和解とは、イエス・キリストにおいて神が差し出してくださった和解を受け入れることです。神に従うとは「わたしに従いなさい」と言われた方に従うことです。もはや、「神を愛する者が、神の日を見ることができない」と嘆くべきではありません。神を見ることができない場所で神を見ることができるためにこそ、キリストが与えられています。