2010年12月28日(火)民数記25-30章 ヨシュアの任命


モーセは、主が命じられたとおりに、ヨシュアを選んで祭司エルアザルと共同体全体の前に立たせ、手を彼の上に置いて、主がモーセを通して命じられたとおりに、彼を職に任じた。(民数記27:22-23)

 カナン攻略の日が目前に迫りました。主の民が宿営している場所も約束の地にあと一歩と迫るモアブの平野です。ここで、共同体にとっては大きな節目となる指導者の交代の決定がなされました。

 モーセは、世を去る日がすでに来ていることを告げられると、主に訴えました。「主よ、…どうかこの共同体を指揮する人を任命し、…主の共同体を飼う者のいない羊の群れのようにしないでください」(27章16、17節)。すると、主は、すぐにヨシュアを任命されました。

 モーセは、四十年に渡る労苦の果てに約束の地に入ることも許されず、世を去らなければなりません。人間的には辛い結末です。それでも、モーセは自分のことではなくて、民のために新しい指導者を与えてくださいと訴えたのでした。

 イスラエルの民が、ヨシュアにより導かれた背後には、モーセの祈りがありました。私たちの今の歩みの背後にも、自分のことよりも教会を第一として祈ってくださった先達の祈りがあります。