2010年12月31日(金)詩編46編 神はわたしたちの避けどころ


神はわたしたちの避けどころ、わたしたちの砦。
苦難のとき、必ずそこにいまして助けてくださる。
わたしたちは決して恐れない(詩編46:2-3)

 この詩編は、主なる神への不動の信仰を鮮やかに告白します。それゆえにこの詩は激しい混乱や不安定な生活に苦しむ魂に、深い慰めと大きな希望を与えます。山々も国々も揺らぎ、戦いも地に満ちている。自然や社会の至るところに大きな混乱や不安定が渦巻いている現実がここに描かれています。

 しかし、そうした「苦難」に取り囲まれていても、「わたしたちは決して恐れない」と言います。「苦難」とは、四方八方から圧迫されること。また「恐れる」とは、気力や正気を失って座り込んでしまうことです。信仰者は「四方から苦しめられても…失望」(2コリ4章8節)しないのです。

 なぜなら、信仰者が信頼を寄せる万軍の主は、「必ずそこにいて」、私たちの「避けどころ・砦・砦の塔」となって助けてくださるからです。「必ずそこにいる」とは、大きな力をもって敏速に到着すること、「砦」とは囲み防ぐこと、「塔」とは私たちを高いところにあげて人手に渡さないことです。神が守ってくださる所に、私たちは憩うのです。