2011年1月18日(火)イザヤ7章 神は私たちと共に


それゆえ、わたしの主が御自ら
あなたたちにしるしを与えられる。
見よ、おとめが身ごもって、男の子を産み
その名をインマヌエルと呼ぶ。(イザヤ7:14)

 ユダ王国に危機が迫っていました。北イスラエルとアラムが同盟を結び、ユダを攻撃する連合軍を組織したのです。この危機に直面して、預言者はアハズ王に面会します。王はうろたえていますが、イザヤの使信は冷静かつ明快です。「落ち着いて、静かにしていなさい。恐れることはない」(4節)。

 イザヤの助言は、当時の国際情勢に照らしても理にかなったものでした。この軍事同盟は、ユダを深刻に脅かすものではないのです。しかし、王は神への信頼に心を定めようとはしません。

 真のしるしを求めよ、との預言者の助言にも耳を貸さない王に、神は自ら「しるし」を選んでお与えになります。おとめが身ごもり、男の子を産む。その名は「インマヌエル(神は我々と共におられる)」と呼ばれます(マタ1章23節)。このしるしは、およそ730年後、キリストの誕生で実現します。落ち着きと平安をもたらす救いが来ました。陰府を思わせるほどの試練の中でも、神が共におられる確かさが、私たちを去ることはありません。