2011年1月24日(月)イザヤ9章 大いなる光が届いた


闇の中を歩む民は、大いなる光を見
死の陰の地に住む者の上に、光が輝いた。(イザヤ9:1)

 預言者イザヤは、深い闇と苦しみを描きながら、そこに差し込む明るい光を証言します。光と闇は、交互に訪れるだけではなく、光の中に闇が隠され、闇の中に既に光がともされてもいます。

 底抜けに明るい光は、地上の信仰には望めないでしょう。明るい日々にも、心を曇らせる何かがあるからです。他方、ただ暗闇だけの歩みもありません。神は、試練の中を進む民に、いつでも一筋の光を残しておかれます。

 紀元前730年代に大きな困難が差し迫り、闇が世を覆うとき、預言者は、眼前の闇を押しのける明るい希望の言葉を託されます。
「ひとりのみどりごがわたしたちのために生まれた」(5節)。この男の子は、明らかにダビデの王家に誕生する人です。「驚くべき指導者、力ある神、永遠の父、平和の君」(同)と称される不思議な王。キリスト誕生によって実現した恵みの勝利です。

 この方に光があります。日の当たらない暗い場所、死の陰の地に、まずキリストの輝きは届きます。