2011年2月28日(月)列王上12章 王国分裂と神の御心


こうなったのは主の計らいによる。(列王上12:15)

 王国分裂の主たる原因は、ソロモンが外国の女たちのとりことなり、偶像崇拝に陥ったことにありました。さらに、王国分裂の当事者となった王レハブアムと、北イスラエル最初の王となったヤロブアムとの言動が、実質的に国を分裂へと導きました。

 特に、ヤロブアムは自分の王国の権力を維持するために金の子牛を造り、ダンとベテルに置き、自分で祭の日を定め、自分で祭司を任命し、自ら祭壇に上りました。いわば自家製の宗教をつくったのです。この「ヤロブアムの罪」が、イスラエルの分裂と霊的暗黒を深めていくことになります。

 聖書は、この王国分裂について「主の計らい」によると語ります(15、24節)。もちろん分裂の原因と責任が、主にあるのではありません。憐れみ深い主は、即座に滅ぼすのではなく、むしろダビデ契約を覚えつつ、罪を問い、悔い改めを求めておられます。神の民の苦悩と分裂と霊的暗黒のなかにあっても主の御心・御計らいがあること、ここに救いがあります。