2011年3月2日(水)列王上14章 神を後ろに捨て去るな


「あなたはこれまでのだれよりも悪を行い、行って自分のために他の神々や、鋳物の像を造り、わたしを怒らせ、わたしを後ろに捨て去った。それゆえ、わたしはヤロブアムの家に災いをもたらす。」(列王上14:9-10)

 ヤロブアムは、自分のために偶像を造り、日頃はこの偶像を拝んでいました。しかし、息子アビヤが病気になったとき、偶像には救えないと思い、神に伺いを立てることにしました。

 そのとき、ヤロブアムは、妻を変装させて、目が見えなくなっていた預言者アヒヤのもとへ行かせます。変装により、ヤロブアムの妻であるとは悟られずに、我が子を愛おしむ婦人と見なされ、救いを受けられると思ったのです。また、今の自分では神に罰せられることを知っていたから変装させたのでしょうが、悔い改めて、御前に立とうとは思いませんでした。

 自分の願望を満たすために偶像を造ること、悔い改めることなく神に近づくこと、これがヤロブアムの罪です。神は、「わたしを後ろに捨て去った。それゆえ…災いをもたらす」と断罪されます。

 心を見られるお方の御前で、私たちの礼拝は行われています。主の贖いと悔い改めなしには成り立ちません。自らの心に、ヤロブアムの罪を宿らせてはなりません。