2011年3月16日(水)列王上20章 悔い改めのチャンス


「主はこう言われる。『この大軍のすべてをよく見たか。わたしは今日これをあなたの手に渡す。こうしてあなたは、わたしこそ主であることを知る。』」(列王上20:13)

 神は、罪を犯し続けるアハブに、二度にわたってアラム軍に対する勝利を与えてくださいました。それは、背信の王が少しでも立ち直るための悔い改めの機会であり、「こうしてあなたは、わたしこそ主であることを知る」ためでした。そこにあるのは、イスラエルをご自分の民として扱ってくださる神の熱心な愛以外の何ものでもありませんでした。

 しかし、アハブは勝利に酔いしれ、優越感に心を奪われました。憐れみ深い王であるかの如くに振る舞い、恩情を乞うアラムの王の願いを受け入れ、神の御心に背いてアラムの王と同盟を結んでしまいました。その結果、神は、アラムの王の命の代わりにアハブ王の命を要求なさいました(42節)。

 アハブの問題は、主の勝利を自分の勝利にしてしまったことです。祝福され成功したと思うときこそ、私たちは自分の罪に気付く機会、悔い改めのための恵みのときではないかと吟味したいと思います。主の勝利を主のものとして受け止める信仰をもちましょう。