2011年3月21日(月)列王上21章 人生全体を神に向けて


「アハブがわたしの前にへりくだったのを見たか。彼がわたしの前にへりくだったので、わたしは彼が生きている間は災いをくださない。その子の時代になってから、彼の家に災いをくだす。」(列王上21:29)

 ナボトはアハブからぶどう畑を譲ってくれるようにと申し込まれましたが、きっぱりと断りました。これは嗣業の土地を固く守るという律法にかなうことでした(民36章7節)。こう言われると、アハブもさすがに手を出すことができなかったようです。

 しかし、もともとイスラエル人でないイゼベルには、律法に反する要求を押し通すことに、ためらいはありませんでした。謀略によってナボトを殺し、夫である王にこの畑を手に入れさせます。アハブは、妻の恐るべき罪に便乗してよこしまな欲望を満たしたのです。

 神は、この罪を見逃されませんでした。エリヤを通して裁きが宣告されます。アハブはへりくだりの態度を見せ、神はそれをご覧になり、あわれみを示してくださいました。けれども、アハブは、人生の方向転換をしたわけではありませんでした。

 私たちは、罪の結果を恐れてその場だけで悔いるのではなく、自分の人生全体をしっかりと神に向けて、歩んでいきましょう。