2011年3月22日(火)列王上22章 背信の結末


「ここには、このほかに我々が尋ねることのできる主の預言者はいないのですか。」(列王上22:7)

 アハブに召集された約400人の預言者は、ラモト・ギレアドの地を奪還しようとしている王に都合の良いことしか言いません。そこに、神に従う預言者ミカヤが、召喚されます。ミカヤは、アハブに従う預言者たちの言葉が偽りの霊によることを告げ、アハブに災いが降ることを預言しました。すると、ミカヤは、王に仕える預言者とアハブから迫害を受けました(24〜27節)。

 アハブは、ミカヤを尊びませんが、災いが降りかかることを恐れ、変装して、王の身分を隠し、出陣します。しかし、何げなく放たれた弓が、アハブの鎧の隙間を射貫き、致命傷となります。アハブの変装は、神には無意味でした。

 列王記上後半の中心人物であるアハブは、偶然とも思われる手段を通して、預言通りの死に方で、人生を締めくくりました(38節)。神に裁かれて死んだことが、明らかにされました。どの時代にも存在するアハブのような王は、恐れるに足らずです。歴史を支配しておられる神のみを畏れましょう。