2011年4月15日(金)マタイ15章 口から出るものが人を汚す


それから、イエスは群衆を呼び寄せて言われた。「聞いて悟りなさい。口に入るものは人を汚さず、口から出て来るものが人を汚すのである。」(マタイ15:10-11)

 ファリサイ派の人びとは、汚れから身を守ることに、細心の注意を払って生活していました。だから彼らは、主イエスの弟子たちが、「昔の人の言い伝え」(2節)に基づく手洗いの儀式を行わずに食事をしていることを、咎めました。どこかで宗教的に汚れた人にでも触れてしまったかもしれない手を洗わずに食事をすることは、ファリサイ派の人びとには汚れに対して無頓着だと思えたからです。

 しかし主イエスの教えは「口に入るものは人を汚さず、口から出て来るもの(言葉)が人を汚す」ということでした。ファリサイ派の人びとは、自分が他人によって汚されることよりもむしろ、自分たちの言葉が、周りにどのような影響を及ぼしているかを考えてみるべきでした。人の汚れの状態は、その人の口から出る言葉に表れます(18、19節)。

 私たちは、毎日のように言葉で罪を犯し、そのことにより、心の汚れが深刻であることに気付かされます。神は心を見られます。日ごとの赦しと清めを求めましょう。