2011年5月24日(火)イザヤ33章 神の都


シオンを仰ぎ見よ、我らの祝祭の都を。
あなたの目はエルサレムを見る。
それは安らかな住まい
移されることのない天幕。
その杭は永遠に抜かれることなく
一本の綱も断たれることはない。(イザヤ33:20)

 戦争では、騙し合い、奪い合います。人を人とも思わず、裏切り、血を流し、国土は荒れ果てます。無力な人びとの恐怖、叫び、そして嘆き。そのなかで、預言者は、戦いに明け暮れていた悲劇の都の回復を語り始めます。それにより、豊かな幻が、人びとの心に描かれていきます。

 それはまさに祝祭の都。もはや恐怖の中を逃げ回る必要のない安らかな永遠の住まい。軍艦が通るためではなく、暮らしを潤すための大きく豊かな川が、都の中を流れて行きます(21節)。秩序が回復され、法による統治がなされます。戦いは終わり、二度と戦いの備えをする必要もありません。主ご自身が王となって治めてくださるからです(22節)。都に住む者は、「だれも病を訴えること」なく、「罪を赦され」ます(24節)。

 皆が主のもとで晴れやかな思いで暮らすことができる世界の到来です。主が私たちの王となって治められる世界は、何と麗しいことでしょう。この豊かさを心に描き、御国が来ますように、と祈ります。