2011年5月30日(月)イザヤ35章 歓喜のパレード


主に贖われた人々は帰って来る。
とこしえの喜びを先頭に立てて
喜び歌いつつシオンに帰り着く。
喜びと楽しみが彼らを迎え
嘆きと悲しみは逃げ去る。(イザヤ35:10)

 緑豊かな国に住んでいる私たちには、「荒れ野」や「荒れ地」を想像することは困難かもしれません。昼は灼熱の地獄と化し、夜は野獣の住みかとなる、およそ人の住まう場所ではありません。

 しかし、預言者は、その荒れ野が一面の花畑となり、至る所に水が湧き出る楽園になる光景を、このなかで描いています。喜びに満ちた輝きが辺りを飾り、はち切れんばかりの命が満ち溢れます。見えない人の目は開き、聞こえない人の耳も開き、歩けない人は踊り上がり、口の利けなかった人の口から賛美の歌声がほとばしり出ます。

 その中を、重い鎖から解き放たれて主のものとされた人びと、「主に贖われた人々」が行進します。先頭を行くのは主ご自身です。それは、神の救いにあずかった者たちの祝祭のパレードです。

 私たちは、歓喜のパレードが主イエスの到来により始まったことを知っています。肉眼ではまだゴールは見えていませんが、荒れ野で語った預言者の言葉に励まされ、主の御業の完成を仰ぎ望みます。