2011年6月10日(金)ヤコブ5章 今を力強く生きるために


兄弟たち、主が来られるときまで忍耐しなさい。農夫は、秋の雨と春の雨が降るまで忍耐しながら、大地の尊い実りを待つのです。あなたがたも忍耐しなさい。心を固く保ちなさい。主が来られる時が迫っているからです。(ヤコブ5:7-8)

 今、自分はどこに向かって歩んでいるのだろう。」この問いと向き合うことは、大切です。特に試練のなかにあるとき、このことを真剣に考えるだろうと思います。

 ヤコブは、苦しい試練や誘惑のなかを通る者に、「主が来られるときまで忍耐しなさい」、「主が来られる時が迫っている」と励まします。主の再臨の時には裁きがくだります。でもその時は、信仰者が約束の祝福にしっかり与るときでもあります。

 農夫は、収穫に必要な雨を忍耐して待ち、最終的な実りを期待します。私たちも、主イエスを信じ、天に国籍を持つ者の最終的な救いの実りを期待してよいのです。最後に与えられる神の祝福を期待し、今を生きる。そこに忍耐が生まれ、主を見失わずに信仰生活を最後まで全うすることになるのです。

 もし私たちが、試練のなかにあったなら、その時、先にある救いの祝福を見上げます。希望をもって、今を力強く生きていけるように、神に祈り求めます。必ず、力は与えられます。