2011年6月30日(木)1ペトロ5章 神にお任せしなさい


思い煩いは、何もかも神にお任せしなさい。神が、あなたがたのことを心にかけていてくださるからです。(1ペトロ5:7)

 ペトロは信仰者の生き方として、謙遜を身につけ、自らを低くすることを繰り返し勧めています。隣人に対するそのような姿勢はもちろん大切です。しかし、私たちは何よりも神の前で、神に対して謙遜であり、自らを低くしなければなりません。

 聖書は私たち人間の神に対する高慢を罪と指摘します。高慢は、まるで神無しの人生でも大丈夫であるかのように私たちを錯覚させます。しかし、それは結局のところ、この世の思い煩いに心奪われることとなり、私たちを人生の本当の喜びから遠く離れさせてしまうのです。

 思い煩いも含め神にすべてを委ね任せることが、神の前に自らを低くする信仰者の生き方です。委ねるとは、神にすっかり任せて、自分では何もしないということではありません。自分は、神の御心にかなう善い業を行います。その中で、神の恵みと愛に信頼し続けることなのです。神は私たち一人一人をいつも愛し、心にかけていてくださるのですから。