2011年7月25日(月)列王下17章 招きに応じない民への神の嘆き


しかし彼らは聞き従うことなく、自分たちの神、主を信じようとしなかった先祖たちと同じように、かたくなであった。(列王下17:14)

 ホシェア王を最後に、北王国は滅亡します。この王国滅亡という出来事は、アッシリアとエジプトという二大強国に挟まれて翻弄された弱小国の命運ということではありません。聖書は、そのような歴史を用いてご自身の裁きと救いを行われる神の御手を見ます。

 いやむしろこの北王国滅亡は、神の裁きというよりも、繰り返し悔い改めを呼びかけ続けた神の招きを拒み続けたことによって自らが刈り取った結果に他なりません。滅亡の原因は、神ではなく彼ら自身にあったのでした。

 上記の御言葉の中に、呼びかけても、それに応じないばかりか、ますます自分から離れて行ってしまうご自身の民への、神の深い痛みと悲しみが読み取れます。神は、背く民を裁いて、滅んでしまうことを望んではおられません。それどころか、背き続けられてもなお、ご自分の方から、救いを差し出して、招き続けるお方です。私たちは、このような神の招きに応えて立ち帰ることに、素直でありたいと思います。