2011年11月6日(日)詩編119編 いかに幸いなことでしょう


いかに幸いなことでしょう
まったき道を踏み、主の律法に歩む人は。
いかに幸いなことでしょう
主の定めを守り
心を尽くしてそれを尋ね求める人は。(詩編119:1-2)

 詩編119編はアルファベットによる詩です。「アレフ」とはA、「ベト」とはBで、1〜8節それぞれの節はすべてアレフの文字から始まる文、9〜16節はすべてベトの文字から始まる文、それ以下も同じように続き、169節からアルファベットの最後の「タウ」まで行って歌い終わります。すべての節は決められた文字から始まりますので、この詩編は自由に進むことができません。

 その制約下で、一つ一つの節の中に、信仰者が発すべき根本的な言葉が現れます。私たちの根本的な言葉とは何でしょうか。まずAという字で始まる言葉から歌い始めようとしたときに、イスラエルの心に、一番にこみあげてきた感情は何だったのでしょうか。

 それが「いかに幸いなことか」という感情です。「主の定めを守り、心を尽くしてそれを尋ね求める」生き方がいかに幸いな生き方か。この幸いを後ろに退かせるようなものは、何一つありません。この感情こそ、私たちが何よりも先に歌うべき事柄です。