2011年12月1日(木)2テサロニケ2章 神の招き


神は、このことのために、すなわち、わたしたちの主イエス・キリストの栄光にあずからせるために、わたしたちの福音を通して、あなたがたを招かれたのです。(2テサロニケ2:14)

 神は、テサロニケの信徒たちを救われるべき者の初穂としてお選びになられました(13節)。また、彼らには、「"霊"の力と、真理に対する信仰」(同)がありました。

 ここで大切なことは、信仰は彼ら自身の中から生まれ出てきたものではないということです。彼らに信仰が宿ったのも、ただただ神がお選びになったからです。

 私たちの信仰の土台には、まず神の選びがあり、そしてその選びに基づき、福音を通しての招きがあります。人が信仰を告白する時、その背後に、神の招きがあります。また、教会が立てられる時にも、その背後に、神の招きがあります。

 神にささげられる初穂として選ばれた者に向けて、「しっかり立って、わたしたちが説教や手紙で伝えた教えを固く守り続けなさい」(15節)という勧めがなされています。

 私たちは、キリストの栄光に与るように、招かれています。なんという光栄でしょうか。ですから、聖なる者となるために、騙されたり欺かれたりすることなく、正しい教えに立つことが、求められています。